「変な嘘はやめてよぉ~!」

私は春登の顔が見れなかった。

今きっとすっごい照れてるよ・・・私。

「私もっ!あのね・・・ずっと好きだった!」

「・・・春登の事!!」

「?」

少し前に居た春登が私の大声に気づいて、振り向き驚いた顔をした。

「春から!ずっとね、好きだったよ。」

私の口からあり得ない言葉が出続けている。
私の口が勝手に言葉を発している。

・・・っ!?

思考回路が回らない。

この季節なのに、とても暑い。沸騰しているように頭がフツフツなっている。

「俺もぉーーーー、悠里の事、好きだよ。」

春登はこちらをちらっと見ると、前を向いてさらっと大声で言った。

「えっ?」