02年
夏。
夏期キャンプ,海。
日向…行かないのかな…
『日向…??』
『…おぅ。』
『キャンプ出るよね…??』
『俺が行かねぇと寂しいってか。』
『そんなこと…ないけど…』
『え,ちょっと当たってた??』
『違うしっ!!なに自惚れてんのさ!!ばっかじゃないの?!』
今のあたし…
可愛くない…
『べつに自惚れてねぇよ。もし波乃がそんなふぅに思ってくれんならいいなぁって思っただけだよ。』
…日向……
『でもそうかもしんない。』
『無理しなくてもいいよ。』
『無理なんてしてないよ。』
『無理してんじゃんかよ。』
『してないよ。…寂しいよ。そばにいてほしいよ。けどさ,日向が泳いでる人見てて辛いっていうなら…我慢するし……ちゃんと聞いといた方がいいかなって…』
『行くよ。』
『ほんと??』
『うん。海くらい行けなかったら俺とっくに死んでっから。』
『よかった…』
『安心したか??』
『うん…海くらいは行けるんだね。』
『泳げねぇけどな。』
『あのさ…』
日向は意味深な…をつけて話し始めた。