「先輩って以外と臆病というか、中学生というか・・・・。好きだったら行動あるのみ!ですよ?」
「うぅ・・・」





好きって何だろう。




結局のところ、ことりにはそれがずっとわからない。


わからないから不安になるのだ。


家族のことは好き。

瑞穂や同じ職場の同僚、友達のことも好き。

上司もまぁまぁ好き。

珈琲はもちろん好き。

かわいい服やオシャレも好き。


けれど、崇也のことはわからない。


嫌いじゃないが、好きなのかまでははっきりしない。



会わなくても時間は過ぎていくし、

それを寂しいだなんて思ったりしない。





ただ、少し物足りなさを感じるだけのことだ。