去っていく森口さんを見ながら、なんとなく去年の冬を思い出していた。







ありがとうと言えなかったあの時、帰っていくあなたを見守るしか出来なかったけど。






今なら少しは、あなたの幸せを祈れるかな。なんて思いながら―――――