私が住んで居る所は、大阪市東淀川区の豊里大橋の端だった。


すぐ近くの土手を登ると淀川の河川敷にでる。
私はまだ小さかったので、家の近所しか行った事が無くて、すぐ近くに河川敷があるなど知るよしもない。




『お母さん、遊んできていいの?』
箱から出てふりかえると、


「さあ、おいき。」



『わ〜い。遊んで来ま〜す。』

勢いよく走り出した私の後ろで、お母さんが自転車に乗って行ってしまうのに全然気がつかなかった。