んで私こん時まだ曽和子の後輩が電話掛けてきたと思ってたからさぁ、少し女らしい声で、真面目にさぁ。

「いや、まだ一度しかお会いしたこと無いんで、好きといわれても。」

つぅー感じで答えたの。

 だったらいきなり電話切れたのだから、腹立ってね、曽和子に電話したわけよ。

 テメェの後輩はどんな神経してんだって、好きならまず食事にぐらい誘えってね。

 でも曽和子はさぁ、何言ってんのみたいな反応でね。

「半田なら、ずっと仕事してたよ、電話も昼に奥さんと話してたことぐらいだよ。」