「女ですよ! でも私のどこが女子っぽいですか! 私はこうバリバリっと男っぽくある方がいいんですよ! みんなそういう私だから応援してくれて――」
 


あ、れ?
 


言葉は力をなくして消える。
 


一度瞬いた先には、したり顔の彼方さんがいた。





「同じじゃねえか、お前も俺と」