益山の事はほっておいてライブに集中した

MCが

「さぁいよいよ、いよいよ始まっちゃうよ!準備はいいですか?」
『オオオオオッッ!」
「ん~聞こえないなぁ~みんな、準備はいいですか?」


『オオオオオッッ!』
先ほどよりも大きな声だった

「OK Let's Go行きましょう!最初のバンドはCoke Head Hipstars!!!Yeah!」

『オオオオオオッッ』

私は外が暑いのに楽しみなせいで鳥肌全開だった

「いきなりCoke Head Hipstarsからはすげぇな!」

正也が言っていた


メンバーがステージ脇から出るとまた大歓声だった

歯切れの良いベースのチョッパー音が聞こえてきた

ベースを弾く正也にとっては最高の気分だった

「ヤッベー!!」


ライブがスタートすると既にダイブの嵐だった

私も頭に持って来ていたタオルを頭に巻き始めた

私も人の渦の中に入り込みぐちゃぐちゃになった

人の熱で酸欠気味になりながらも大好きな曲に酔い痴れた

頭上を酔っ払っていた益山が通過していった