今日も一日、テレビを聞き流して過ごした。


時刻は午後5時。
そろそろ母親が帰ってくる頃だ。


俺は逃げるように、二階の部屋に戻った。


それから数分後、母親が帰ってきた。

玄関が勢いよく閉められる音がした。

どうやら機嫌が悪いようだ。


ただでさえ、息子が不登校だっていうのに、仕事で何かあったんだろう。


どこか他人行儀の自分に気づき、俺は嘲った。