俺が学校に行かなくなってから、2年近くの月日が経っていた。

俺は、中2の初めに転校してきた。

前の学校でも不登校だった俺は、こっちの学校には一日だけ登校した。


でも、直感でこの空間にいられないと思った。

だから、あれ以来ずっと家に引きこもっている。


毎日一人でいると、アイツのことを思い出す。


名前は、西山輝。

赤いフレームのメガネをかけた女。

隣の席で、やたら俺に話しかけてきた学級委員長。

無駄に元気で、うるさかった。

でも、輝のことをまわりのやつは、気さくでイイやつだって受け入れていて、アイツは人気者だった。