---10分後---
〈それではホームルームを終わりにする。網河ついでだ。職員室まで一緒に行こう。〉
えー。むっちゃイヤなんですけど。けどしょうがない・・・。
1-Aから職員室は1番遠い位置にある。しばらく2人は何も会話をせず長い廊下をスタスタと歩いていた。先に沈黙を破ったのは羽鳥先生だった。
〈網河さー、昨日のこと思い出して朝叫んだんでしょ?数回しか会ったことないのに、お前分かりやすいよ。〉
分かりやすくて悪かったわね!!フンッ。
〈それでさー、昨日のことだけど未遂でも生徒に手出そうとしたのが学校にバレたらヤバイから黙っといてもらえる?〉
『当たり前…いえ、分かりました。未遂とはいえ生徒に手を出そうとしたなんてバレたら大変ですもんねー。』
〈あんまリピートしないでくれる?〉
『すみませんでした。用はそれだけですか?』
〈あぁ。それだけだ。〉
『では失礼します…。』
まったくなんなのよ。それだけで呼び出さないでほしい。
顔はそこそこイケてるのに、性格が残念(笑)
まっ、これからは関わらないように気をつけよー。