そして約束の時間がきた。
……が、やつは来ない。
しばらくたって、「帰ろうかな…」と私は思った。
しかしやつはそんな時に姿を現した。
「なんてバッドタイミングなんだ」と思った。
〈ごめーん、待った??〉
いきなりため口かよ!!まぁ、どうみても年上っぽいし仕方ないか…
『いえ、私も丁度今来たばかりです。』
〈良かった。あのさ、名前聞いても良い?あっ、俺は羽島飛鳥(はねじまあすか)23歳。ちなみに職業は教師な。よろしく。〉
『えっと、羅河瑠美15歳です。今年から高1です。』
〈え、何校?〉
『え?あぁ、えっと、麗華(れいか)女子高等学校です。』