私は10歳で殺し屋になった。
3年間必死に勉強と訓練をして14歳でやっと【依頼】を貰えるようになったんだ。
最初は罪悪感や気持ち悪さを感じていたが、1年以上経つとそんなに気にしなくなる。
この頃は夜起きて依頼か“ソイツ”を探す事をして朝に寝るという生活を繰り返しているので変な感じだ。
ブーッブーッブーッ
昔の事を思い出していると、ケータイが鳴った。
「もしもし」
『私だ』
…この威圧するような低い声の人物はすぐにわかった。
私が入っている殺し屋のボスだ。
「あぁ…、ボスですか。…どうしましたか?」
『今日の依頼についてだ。伝えたい事があるからアジトへ来い。』
今日の依頼はヤブ医者で有名な《ジャロ》という男を殺す内容だったけど…
何かあるんだろうか。
「…わかりました。」
プツッ…―プーップーップーッ…―
返事をした途端に電話が切れた。
アジトへ行くために“いつもの服”に着替える。
“いつもの服”は真っ黒いコートに真っ黒なズボン、真っ黒いブーツに真っ黒い手袋だ。
私の髪も黒だからあまり目立たずに仕事が出来る。
最後に自分の黒目に赤いカラコンを入れて完了だ。
私が使う武器の拳銃を引き出しから取り、コートの内ポケットに入れる。
「行くか。」
気を引き締めて玄関へ向かう。
…早く血を見たいな