…――ブーッブーッブーッ



ケータイのバイブで意識が少しハッキリしてくる。

ベッドの近くにある窓から光りが漏れていて少し眩しい。

目を開き軽く伸びをしながら窓をみた。

漏れていた光りは月の輝きだった。






「もう夜か…」







真冬で空気が清んでいるから月がとても綺麗だ。



綺麗な月のおかげか、さっきみた夢の気持ち悪さが少し和らい気がする。





…なんであんな夢を見たのだろう。


夢なんてこの頃見ていなかったのに…



考えても仕方がないから準備をするか。










殺しの準備を。