…――おもちゃやぬいぐるみがある少し小さい部屋に、幼い女の子と20代後半ぐらいの男が立っていた。







『沙織、こっちへおいで。』






男はネクタイを外しながら手招きをする。




その顔はどこか熱を帯びていて、ねっとりするような目で女の子を見ていた。








『…パパ?どうしたの?』





妙に違和感のある“パパ”に沙織と呼ばれた女の子は返事をする。








『沙織は…どうしてそんなに可愛いんだろうね。』










その言葉と同時に回りが段々《赤》に染まっていった…――