4月。桜が満開に咲いた今日。
私、神田莉乃は高校生になる。
ずっと憧れていた高校生。最高な高校生活を始めるつもり。
「莉乃〜」
桜が咲いた木々の間の一本道から2人が手を振って来る。
彼女達は早乙女愛華と吉永怜奈。
とても仲の良い友達。
愛華は一般で言う美少女。中学時代はほぼ男子全員から告白されたらしい。
怜奈は運動神経が良くて中学時代では女子のリーダーだった。
「莉乃メール送ったのに無視〜?」
愛華が言った。
「えっ?」
私は携帯を開いた。
[新着メール 1件]
全然気付かなかった…
私は受信ボックスを開いた。
愛華からのメールは約20分前に来ていた。
[怜奈と愛華と莉乃3人で高校生行こう〜(^o^)❤
◯×コンビニに7時30分集合〜]
「ごめん!全く気付かなかった!本当ごめん!」
「ふっ、そうだろうと思った!てか、クラス表出されてるよ!見に行こっ!」
怜奈は笑って私と愛華の手を引っ張った 。
クラス表の周りには人だかりが出来ていた。