「燕っ!!!」
「あ、千先輩」
後ろにいたのは、海原千先輩。
学園の姫と呼ばれてるみたい。
「あら、ひなたちゃん。こんにちわ」
「こんにちわ」
でも、本当にその通りだと思う。
だって、千先輩の笑顔は、とても眩しくて、綺麗だから。
「千姉さんっ!!」
「燐、私がいない間に燕に何かされた?」
「むしろ、俺がされた」
「むしろ、あたしがしたっ!!」
「そう・・・。燐、えらいわね」
「だろー」
「・・・、なんかもうやだ。この姉妹」
「何か言った?燕」
「なんでもないですっ!!!」
「そっ。ならいいけど」
「ところで、ひなた」
「ん?なぁに、燐ちゃん」
「あたしに何か用だったんだろ?」
用・・・。
「あーーーーー!!!」
今の今まで忘れてたっ!!!
「相談っ!!」
「はっ?」
「相談があるのっ!!」
「んじゃ、俺、帰るわー」
「じゃぁ、私も帰ろうかしら」
「あの、千先輩も一緒にいいですか・・・?」
「私も?」
「はい・・・。迷惑ですか?」
千先輩は恋愛に関しても経験豊富だと思うから・・・。
千先輩にも聞いてもらいたい。
「全然」
「んじゃ、場所、変えるか」
「そうね」
「あ、ありがとうございますっ!!」
そうして、私と燐ちゃんと千先輩は駅前のファーストフードに場所を変えた。