「リン……」 ベッドに近づく足音とともに巧の声がした。 という事は、もしかして……。 壁を向いていた私は寝返りをうつ。 「あ、お前……起きてたのか」 ベッドの横、私の顔のすぐそばでしゃがみこんだ巧と目が合う。 「ん……ここ、巧の部屋?」