「……ん」 目が覚めると、そこは明らかにさっきの部屋でも私の部屋でもなかった。 誰かの部屋。 でも、私がベッドに寝ている所からすれば、樹の部屋ではない事は確か。 樹は長期休暇の時しか泊まりに来ないから畳の客間が臨時の部屋になっているんだもん。 畳にベッドはないでしょ? という事で考えると、ここは巧か圭の部屋。