----------………
--------………
------………
抱きしめられ、はや10分が経とうとしていた。
向こうでは相変わらず圭と樹のケンカは続いているようす。
『もう少しだけ……』
巧がそう言うのでしばらく我慢してみたものの、時間が経つにつれだんだんと頭がぼーっとしてきていた。
息が苦しくて、視界もぼやける。
「もう、無理……っ」
私が出した精一杯の声は、とても小さなものだった。
「えっ、リン……?」
やっと異常に気づいた巧が、腕の中の私を解放する。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…