圭から離れようともがいても、圭の体はびくともしない。




コイツ……強い!





「うー……。離してよ……」





「嫌だ、って言ったら……?」




は……?






「そ、そう申しますと……?」



年下の弟に敬語で聞く私は、完全に圭のペースに巻き込まれていると思う。