圭の口角が上がった……気がした。




「ん、……こういう事」


チュッ。


「……! けいっ!」


「巧にキスされたんでしょ? 今のは消毒」


圭は私の額を撫でながら言った。




……いや、さぁ。


本当、あなた私の彼氏じゃないでしょ?


巧も圭も、なんでこうなんだろう。






巧は裏スイッチ入ると危険だし、圭は甘すぎてコワい!



もう、毎日がハラハラドキドキだよ……。








だけど、まだ終わりじゃなかった。






『アイツ』が残っていたのだ……。