普通の高校生してくれてたら全然放っておけるのに。


俺の担当の生徒じゃなかったら、放っておけたに違いないのに。


倉澤先生に見せるために描いた作品数点を眺めてため息をついた。


良くなってない。変わってない。


なぜなんだろう。


ケータイのアドレス帳をしばらく眺め、それから通話ボタンを押した。