シンとしてしまった車内は居心地が悪い。


「……」


「……」


このなんとも言えない空白を埋めようと、煙草に手を伸ばし煙草がきれている事に気がついた。


人気の少ないあまりはやってもいないようなコンビニに車をとめた。



煙草を注文する俺の横からスッとアイスがレジに差し出される。



「……自分で買いなさいよ」


隣の黒髪を軽く睨めば


「ねぇ、『これくらい買ってやれよ、ああ、コイツ小さい男だな』って視線を感じない?」なんて言いながら、店員さんを目でさす白川。


(落ち込んでんのかと思ってたら!……コイツマジくえない!)



若い店員さんが苦笑いしながらブンブンと『違う違う』と手をふってアピールしている。


「……どうなさいますか?」


「…一緒で」


みなぎる敗北感!