「、」


そこにはアンちゃんが……、いやアンちゃんの面影を残す彼女が「お久しぶり」と口角を上げていた。


それはそれは衝撃だった。


あの艶っぽいペディキュアが。あの情事の翌朝、俺と対等にやりあったアンちゃんが、
制服を着ている!という事実。


不快感というよりは驚きのが大きくて、思わず普通にしゃべりかけてしまった。


「マジかよ?……生徒?」



「残念ながら。三年二組です」



空を見上げてそっけなく答える彼女に眩暈がする。