修司の言葉を遮って強制的に通話終了。


受信メールを確認するように開く。


そこには“明日、計画実行”の短い文字。


(何が“計画実行”なんだよ。急に明日なんて心の準備が追いつかねぇってんだ)


だけど…


この急展開は彼女の望むもので。


きっと白川はきっと今の状況から抜け出したいから、こんなに急いでいるのだろうから――


「仕方ねぇよな」


(やっぱ、あいにく明日は暇じゃねぇんだよ、修司君)


明日を想像すれば、頭は冴えるばかりで、いくら飲んでも酔えないけれど仕方ない。


深夜に焼酎オンザロック。


「…眠れねぇ―…」


ひとり呟いてカーテンを覗くと、


いつの間にか、白んだ空が夜明けを告げていた。