「自分でよければ手伝うよ」

一人称は一応[自分]


髪もショートで身長は一応165ぐらいはあるからたぶん違和感ないんだろうな


中学の時から男なのか女なのかわかんないってよく
友達に言われてたし……


中性的な感じ、なのかな


「ありがとう、刹那くん」

福武さんは上品に微笑んだ

彼女は中等部からそのまま高等部に入った

美人だしかなりモテるらしい



「おい、桐島」

ふと後ろから小声で話しかけられる


振り向くと同じクラスの男子達がいた



稲森圭太くんと鳥井光幸くん、益田由貴くんの三人

やっぱり言わずと知れた大企業のご子息


福武さんは自分がこの三人に話しかけられてるのを見ると気を使って先に教室に戻ってくれた



「なぁ、桐島……
桐島って、福武さんと付き合ってんのか?」

稲森くんが周りを気にしながらコソッと言った