「あの、ありがとうございました。
さっきのことも昨日のことも………」


もし、自分の過去について気を使ってくれたのがただの勘違いだったとしてもやっぱりお礼は言わないと気が済まないから……



「…………昨日のこと？」


睦月先輩は振り返って言った




「はい。
もしかして、昨日、自分の過去の深い部分について何か気を使ってくれたのかなー、なんて考えてしまって……

『当の本人も知らないみたいだし』
っていう先輩の言葉がなんとなく引っかかってしまったんです。

自分の勘違いだったらすいません。
ただ、お礼は言いたかったので……」



言いたいことは言えた

これでスッキリした