「えー、だから可愛い顔文字使って平気アピールしたのに」




ヘラヘラしながら笑う絢に、透河は呆れながらも



「まあ…骨折とかじゃなくて良かったよ」



って言ったから、晴斗もニッと笑った。




そんな会話を聞いていたら足の力が抜けて、床に座り込んだ。



今、気づいたけど



前髪が汗で額にくっついてる。


息が半端じゃなく上がってる。


足が疲れて痛い。




あたし…気づかないくらい必死だったんだ。