「てか、晴斗でいいよ」

「…ん、晴斗」

「海來ってさ、今も泳ぐの上手い?」



泳ぐの?

何でそんな事聞くの?

今も…って?



「さぁ…プールって入らないから」

「え…じゃあ海、は?」

「行った事ないんじゃない?行きたいとも思わない」



その時晴斗が哀しい顔をした理由なんて、今のあたしにはわかるはずもなかった。