嘘でしょう…?
「も、申し訳ありませんっ!何でもありません…」
涙目になるあたし。
最悪…。
なんでこのタイミング?
意味わかんない…。
とりあえず、他の人に見られたらマズいラブレターを茂みから探す。
「ないぃ~…」
と、隣に人影。
「一緒に探すよ」
「さ、櫻井さんっ…」
“大丈夫です!”と首を振るあたしに、
“いいから”と探してくれる櫻井さん。
あぁ…、やっぱり好きです。
「いいんです!たいしたものじゃ、ありませんから…」
また泣きそうになるあたしをしゃがんだまま見上げて、櫻井さんは
「でも俺にくれようとしたんでしょ?」
その上目遣いが、破壊的にカッコ良くて…。
「…好きです」
「…えっ」
思わずこぼれてしまった言葉。
「好き…なんです……」
涙が、溢れた。