「綾ちゃん、好きです…」
「あたしもだよ」
「ダメ。ちゃんと“好き”って言ってよ」
「絢くんが大好きだよ」
天使みたいに笑う綾ちゃんに、俺はようやく笑うことができた。
「綾ちゃん、結婚しよう」
突然言い出した俺に、目を丸くする綾ちゃん。
まぁ、当然だと思う。
「一生、一緒にいたい。
死ぬまで隣にいたい。
てか、綾ちゃんがいれば俺死なない気がする!」
なんて、バカ丸出しのプロポーズ。
「本当に実現しちゃったね」
ポツリと言った綾ちゃんに、首を傾げる。
「あたし達が結婚したら、2人とも“雨原あや”だね」
そして思い出す、あの日の会話。