“雲井海來”という少女は、小さな頃の霜月海來にどこか雰囲気が似ている。
少し日に焼けた肌。
天真爛漫な性格。
「晴斗~!羽海~!」
「俺達も一緒に行くぞ!」
やってきたのは、6人の親友。
「きゃ~、悠河くん!」
羽海はまだ4歳の“悠河くん”を抱き上げる。
「ウミちゃん!」
悠河も笑う。
「にしても、沙妃と透河が結婚するなんて思わなかったよ~」
えへへ、と笑う沙妃と、少し顔を赤らめる透河。
「しかも、こんなカワイイ子産んじゃって。…まぁ、うちの海來のがカワイイけどな」
海來を抱きながら玄関にやってきた晴斗。
「いや、悠河のがカワイイ」
「海來だろ!」
いつも通りのケンカを始めた2人に、みんなが笑う。