「あれ…?みんなは?」




しばらくしてから、俺の腕から逃れた羽海が言った。



そういえば、みんながいない。




ふと砂浜を見ると、砂に掘ってある文字。





《おめでと~!

あたし達はどこかで見物してますので…


どーぞごゆっくり♪》





「えっ…」



「見物…?」





慌てて辺りを見回す。



すると、小さな時の羽海がいた木陰に4つの人影。





「あ、見つかった」

「ラブラブ~」

「見せつけんなよなぁ?」
「ま、おめでとう」





かぁぁっと赤くなる俺達の頬。




だけどそんな今が幸せで。




顔を見合わせて、みんなで笑った。