「羽海の居場所を、教えてくください」 沈黙を破ったのは、怜夏だった。 「海來…ううん。羽海はあたし達の親友です!苦しんでるなら…側にいなきゃ…」 怜夏の言葉に、みんなも立ち上がる。 「お願いします!」 「教えてください!」 驚いたような叔母さんは、不意に優しい表情を見せた。 「羽海は、こんなにも愛されてるのね…」 そして教えてもらった住所は、“あの海”だった。