「事情を知ってるならわかるでしょう!?」





…確かに、この人にとって羽海は浮気相手の女の子供。




愛すことは難しいのかもしれないけど。





「そんなの、羽海のせいじゃないだろ!?羽海が苦しむのは、間違ってる!」




テーブルをバンッと叩くと、テーブルの上の花瓶の花が揺れた。




「わかってる…。でも…」



一呼吸置いてから叔母さんが言った。






「あの子は浮気女にそっくりなのよ…!あの子の顔を見るたび、あたしは……」





泣き崩れた叔母さんに、全員が黙り込んだ。