両親を失った羽海は、南沢由羽に引き取られるはずだったが、南沢由羽とは既に連絡がとれなくなっていた。





そこで親戚の間で話し合われた。




“泥棒猫”という立場である南沢由羽の血が流れる羽海を、引き取りたいと思うはずはない。





そこで、羽海と海來が瓜二つだということ、羽海の記憶が無いことを利用して考えられた。






亡くなったのは羽海だということにして、羽海を海來として育てる。





こうして記憶を失った霜月羽海は、過去を隠されたまま霜月海來として育てられたのだ。