「本当よ」 「だって俺……海來と…」 頭が混乱する。 交通事故? 死んだ? 有り得ない、有り得ない、有り得ない。 だって、もし本当なら… 「……あの子は、誰だよ…」 海來だろ? “霜月…海來だけど” 確かに彼女はそう言った。 海來がもういないとしたら、 あの海來は誰なんだよ…?