そして次の日に言われた、
「ごめんね。明日、引っ越してもらうわ」
その言葉には、なんの躊躇いもなく頷けてしまった。
「…晴斗くん達に、挨拶してきてもいいわよ?」
あたしが預けられるのは、遠い親戚の家。
電車でかなりの時間がかかるから、きっと晴斗達とはもう会えない。
「行かない」
「…そう。ごめんね」
何に、謝ってるの。
悪い、なんて思ってないでしょ。
だけど、過去を知った今。
あたしなんかを引き取ってくれたおばさんは、かなり心の広い人だとも思う。
さよなら、みんな。
みんなに会えて良かったです。