「…話すのが嫌だから、行かないの。話しててもつまらないから」




目を見開いた透河。



泣くな、あたしに泣く権利はない。



嘘、つくんだよ。



みんなを出来るだけ


傷つけたくないから。





「そういうの、迷惑なの」





あたしの言葉に少し黙ってから、透河はベンチから立ち上がり背を向けて歩き出した。





「…待ってるから」




それだけ言って。




何で?


あたし、ひどいこと言ったのに。





優しくしないで。



期待したくない。




もう、夢の時間は終わったんだよ。






だから、そんな



優しい言葉はいらないの。