次の日、学校に行く気になれなくておばさんに「頭が痛い」と言った。
おばさんも、あたしの仮病に気付きながらも学校に欠席の連絡を入れてくれた。
怜夏からの《大丈夫?》ってメール。
《うん、平気》
とだけ返して携帯の電源を落とした。
「はぁ…」
あ、そういえば。
怜夏に、あたしの記憶のこと皆には言わないでって言っておかなきゃ。
バレたら、困るから。
もう会わないとしても、
晴斗に“嘘つき”なんて思われたくない。
それに、あたしが離れたわけも
わかってしまうかもしれないから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…