「え、何で…」




「いいから!……もう会わないで」




おばさんの目の真剣さと気迫に、何も言えなくなる。




何で……?





「何で…ですか?」




「いいからやめて。これは海來ちゃんの為を思って言ってるのよ!」




「…い、やです……」




初めての反抗だった。



見捨てられるのが怖くて、嫌われるのが怖くて。


一度もおばさんに逆らった事なんてなかった。




だけど、晴斗に会えないのだけは嫌だった。



捨てられる怖さよりも、嫌われる怖さよりも………



晴斗に会えない方がずっと怖くて。