「え?」
戸惑う彼女に話しかける。
「え、マジで?海來?久しぶり!」
「誰?」
海來の一言に少し傷つきもしたけど、確かに何年も前に遊んだだけの幼なじみを覚えてないのは自然な事かもしれない。
俺は海來が初恋だったから、ずっと会いたかったから覚えていたけど…。
「あ…ゴメン、そりゃ覚えてないか。俺、雲井晴斗。思い出してくれた?」
さすがに思い出してくれると思った。
だけど俺の記憶の中にある海來より数段綺麗で、どこか冷めたような瞳の海來は
「知らない…」
って言ったんだ。
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