「な、何…あんた誰!」



「沙妃の、ライバル」




ユミすらも怖がるほど、美人の睨みは強烈。





「は、ライバル?どうでもいいけど、ほっといてくんない?」



ユミも負けじと海來を睨みつけるが、海來はピクリとも動じない。




「さ、沙妃が悪いんだからね!あたしの彼氏に色目使って……」




少し慌てたようなユミに、海來は淡々と言った。



「…で?そんなのアンタの魅力不足だから」




ユミは怒りで震えているけど、怖いくらい整った海來の容姿に何も言えなくなる。





「なに…アンタ自分を美人だと思ってんの!?あたしを可愛くないって言いたいの!?」



逆上するユミにさらに海來は、




「あたしが言ってるのは内面の話。誰から見たってアンタより沙妃のがいいって言ってんのよ!」




「あたしが……この男好きに劣ってるって言うの!?」




呆然と見ていたあたしは、やっと我に返って、言い返そうとする海來を遮った。