「沙ー…」




近寄ろうとした透河が視界に入る。


でもそれを止めたのは晴斗。




「透河、いま必要なのは俺達じゃない」





え?


どういう……?




そう思って晴斗の視線の先に目を移す。




「沙妃に何してんの?」




そこにいたのは、




「海、來……」





サラサラのロングヘアーがよく目立つ、ライバルだった。