「何で沙妃をかばうの…!?ユミのことはもういいの?」




ユミが、あたしを見る目とはまるで違う可愛い瞳で彰人に泣きつく。





「ごめん、俺……もう沙妃しか見えない」




「っ…ひどいよ!あたし……彰人の事大好きなのにぃ…っ」




泣き出したユミに同情するクラスのみんな。



その目があたしに非難として向けられる。




“人の彼氏とるなんて最低”




みんなそう言いたいんでしょ?




冷たい瞳。


聞こえる非難の囁き。





怖い……。




もう、嫌。



誤解しないでなんて言わないから…。





もうあたしに関わらないで-…。