「沙妃、あんた彰人に何したのよ!?」





今日最後の授業が終わりのチャイムが鳴り、バッグに教科書を詰めていたときだった。






-バンッ






目の前で叩かれた机に乗っているのは、キラキラしたラインストーンが大量に付いた爪の手。




そしてビクッとしたあたしの耳に届いたのはかん高い声。




もちろんというか、その主は日奈だ。





そして彰人というのは日奈の取り巻きである、ユミの彼氏だ。




ユミは鬼みたいな形相の日奈の後ろで、涙目であたしを睨んでる。