雲井晴斗の指差すものは、自分で作った卵焼き。



「あ…食べる?」




学校で声を出したのはすごく久しぶりだった。



雲井晴斗は、パアッと笑顔になって



「マジ!?いいの?」




って言った。



思わず笑っちゃって、それから笑うのも久しぶりだって気付いた。




卵焼きを食べた雲井晴斗の顔がすごく可愛くて、自然と笑顔になれた。