「みんな、先に帰ってマジでごめん!」 みんなに頭を下げる俺。 「いいって、いいって」 「何かあったんだろ?」 その優しさに、胸が痛んだ。 「聞いて、くれるか…?」 「「「もちろん」」」 ポツリポツリと話し出す。 「絢…」 話し終わってみんなを見ると、泣きそうな顔をしていて。 だから俺まで泣きそうになる。 「ははっ……何泣いてんだよ」 気づかれたくなくて、笑顔を作った。 「絢」 晴斗の声に、笑ったまま視線を移す。 「無理に笑ってんじゃねぇよ」