俺が中学2年の頃。



俺はその時から既に“チャラ男”ってやつで。


でも彼女はいなかった。



女の先輩とも仲が良かった俺が、高校3年の彼女と知り合うのは不自然なことではなくて。




「絢くんっていうの?」




周りの甲高い声の女とは違う、少し低めの声で話しかけてきた彼女。



名前は多岐川綾(たきがわあや)。




名前が同じ俺達は、趣味もにているらしく。



割とマイナーなバンドが好きで。



目玉焼きにはマヨネーズ派。




そんな似ている俺達が仲良くなるのに、時間なんてかからなかった。